社会現象を巻き起こしたリアリティドラマ『ザ・ヒルズ』の新シリーズ『The Hills: New Beginnings』の放送が決定!
前作で主役を務めたローレンやクリスティンは出演しませんが、オリジナルキャストが最集結とのことでファンとしてはたまりません!放送に先駆けて『ザ・ヒルズ』とは一体どんな番組だったのか振り返ってみましょう。
ザ・ヒルズの原点!MTV「ラグナビーチ」
『ザ・ヒルズ』は、もともとMTVで放送された『ラグナビーチ』のスピンオフとして製作された番組です。
『ラグナビーチ』は2004年から2006年までの間に3シーズンが放送されたリアリティ番組で、優等生のローレン・コンラッドとイケイケ女子のクリスティン・カヴァラーリ、そして町一番の人気者スティーブン・コレッティとの三角関係を中心とした、お金持ちのティーン達の日常を追ったMTV史上最も高視聴率を叩き出した大人気番組でした。
ラグナビーチのスピンオフとして制作された「ザ・ヒルズ」
『ザ・ヒルズ』はその『ラグナビーチ』で注目を集めたローレン・コンラッドを主役にしたリアリティ番組です。高校を卒業したローレンが、LAのファッションスクールへ転入し、新しい友人関係や恋に悩みながらも夢に向かって奮闘していく姿を追ったもので、2006年から2010年に全6シーズン(102話)が放送され、番組の出演者が訪れたクラブが人気スポットになったり、ファッションやヘアメイクを真似する若者が増えたりと番組から数多くのトレンドが生まれ、社会現象を巻き起こしました。
多くの賞を受賞
社会現象を巻き起こしたリアリティドラマ『ザ・ヒルズ』は、数多くの賞を受賞しています。
その年に最も活躍したアーティストやセレブを表彰する賞「ティーン・チョイス・アワード」では、2年連続「TV部門 リアリティ番組賞」を獲得。そして主役のローレンはTV部門 「リアリティ番組 女性スター賞」を4年連続受賞しました。
主役の交代劇
番組の主役だったローレンがシーズン5をもって降板を発表。ローレンの代わりにシーズン6からは『ラグナビーチ』に出演していたクリスティン・カヴァラーリがキャスティングされました。人気番組の主役を引き継ぐというプレッシャーもありましたが、クリスティンは「今のシーンもう一回やった方が良い?」「誰かとデートしようか?」など積極的に番組を盛り上げようと非常に協力的でしたが、ドラマのマンネリ化とローレンの降板も重なったことで、シーズン6の視聴率は低迷し、残念ながら1シーズンで番組は打ち切りになってしまいました。
アメリカのリアリティ番組の裏側
アメリカではリアリティ番組の人気が高く、数多くのリアリティ番組が制作されています。アメリカではなぜここまでリアリティ番組が多く制作されるのでしょうか。
番組がヒットすると低予算で莫大な利益を生むことが出来るので、アメリカでは数多くのリアリティ番組が製作されているのです。ですが、ただ出演者の生活を追って撮影しているだけでは撮れ高はありません。また24時間365日撮影しているわけではないので、決定的な瞬間を撮り逃してしまうこともあります。
その為、製作側が裏でストーリーを操作するということもよくあり、出演者には何も伝えずにワザと鉢合わせするようにセッティングしたり、撮り逃したシーンを出演者が再現して撮り直すこともしばしば。
これが別れ話や喧嘩だったら最悪ですよね。。
番組の出演者であるクリスティンも、後のインタビューで製作側に操作されて意図的にローレンとの関係を悪化させられたと語っています。しかしトラブルを起こしたり、デートをしたりと何かドラマチックな事を起こした人はギャラが上がる仕組みになっていて、逆に番組で存在感がなかった人は、次のシーズンではお声がかからなかったりとリアリティ番組の世界もシビアな世界なのです。
“リアルな部分”と“フェイクな部分”のバランスを保ちながら、ヒット作品を生むのは中々難しい事なんですね。
2パターンの最終回
2010年シーズン6を持って番組は最終回をむかえ、番組が終了したかと思いきや、その3年後に突如MTVで別バージョンのラストシーンが放送されました。別バージョンの最終回にはシーズン5で降板したローレンが登場し、視聴者を喜ばせました。
最終回1:クリスティン バージョン
最初に放送された最終回では、ブロディに告白してフラれ、ヨーロッパに旅立つことを決めたクリスティン。その旅立ちの日、ブロディと別れのハグをした後、車に乗り込んだクリスティンが外の景色を眺めて番組のエンドロールが流れ、、と思いきや『カット!』というスタッフの声がかかり、クリスティンを映していたカメラがどんどん引いて、、旅立とうとしていたクリスティンが「お疲れさま~」と笑顔で戻ってくるというものでした。
リアリティドラマである以上、登場人物たちに起こっている全てのことがリアルではないと視聴者は理解しているとはいえ、この最終回によって、再び『ザ・ヒルズ』は一体どこまでがリアルでどこまでがフェイクだったのか、と視聴者の心を混乱させるものとなりました。
最終回2:ローレン バージョン
最終回から3年後、旅立つクリスティンをブロディが見送るまでの流れは同じですが、クリスティンを見送った後、ブロディは何故かローレンが待つアパートへと戻ってきます。
何処に行ってたの?
友達にサヨナラを言ってきたよ
大丈夫?
うん、まぁね
友達を失うのって辛いよね
このような短い会話を交わし、一瞬ローレンが何かを考え込む表情を見せた後、ブロディと顔見合わせて笑い合ったところでラストシーンは終了したのです。なぜ3年後というタイミングで新たなエンディングシーンを放送したのかは謎ですが、ローレンが再び番組に登場した事で、降板を悲しんでいたローレンのファンも納得できたのではないでしょうか。
「ザ・ヒルズ 」の新シリーズがスタート!
そんな一大ブームを巻き起こした番組から約9年、結婚や出産など様々な経験を得て再集結したオリジナルキャストたちが帰ってきます!今回はオリジナルキャストに加え『The O.C.』のミーシャ・バートンや、ブランドン・リーなどの新キャストも加わり、オリジナルキャストとどう絡んでいくのかが見所です。
アメリカではすでに2019年6月から放送が開始されていますが、日本での放送は現時点では未定とのこと。日本で放送されるのを心待ちにしたいと思います!
オフィシャルサイト
タイトル | ザ・ヒルズ |
英 語 | The Hills |
公 開 | 2006/5/31 – 2010/7/13 |
総指揮 | アダム・ディヴェロ |
制 作 | MTV |
シリーズ | シーズン6(全102回) |
出演者 | ローレン・コンラッド ハイディ・モンタグ オードリナ・パトリッジ ホイットニー・ポート 他 |
配 信 | MTV、abema、Netflix |
公式サイト | http://www.mtvthehills.com/ |
インスタ | @thehills @mtvthehillsnewbeginnings |
@thehills |