90年代に活躍した女性R&Bグループ“TLC”
『Red light special(レッド・ライト・スペシャル)』は、90年代にアメリカで大活躍した女性R&Bグループ“TLC”の曲です。久しぶりに彼女たちの曲を聞き、やっぱり90年代の曲は良いなぁと思ったので、TLCについて書こうと思います。
TLCは1992年にBabyface(ベビー・フェイス)が設立したレーベルからデビューした3人組で、オリジナルメンバーのT–BOZ(T–ボズ)、Left eye(レフト・アイ)、Crystal（クリスタル）の頭文字を取ってTLCと名付けられました。
しかしクリスタルの脱退により、Chilli(チリ)が加入。チリの本名はRozonda Thomas（ロゾンダ・トーマス）なので、そのまま頭文字を取ると「TLR」にグループ名が変わってしまうところでしたが、「チリ・ソース」というあだ名を付けたことで「TLC」に(無理矢理）収めたとか。
ファースト・アルバムは500万以上の売上を記録し、一気にスターダムへと駆け上がった３人。
これまでに発売した５枚のアルバムは世界中で8,500万以上のセールスを記録、スパイス ガールズに次いで世界で 2 番目に売れているガール グループと言われています。
名曲Red light special(レッド・ライト・スペシャル)
『Red light special(レッド・ライト・スペシャル)』は1995年に発売された彼女達のセカンドアルバム『CrazySexyCool』から、セカンドシングルとして発売された曲です。『CrazySexyCool』はレッド・ライト・スペシャル以外にも、「Creep」「Waterfalls」「Diggin’ on You」など数々の名曲を生み出し、アルバムは全米で1,000万枚以上のセールスをあげ、第38回グラミー賞に最優秀R&Bアルバム賞に輝いた名盤です。
レッド・ライト・スペシャルもBillboard Hot 100 chartで２位、US Billboard Rhythmic Top 40 chartでは１位に輝く大ヒットを記録。
この曲の作詞作曲&プロデュースしたのは、TLCの生みの親でもあるBabyface（ベビー・フェイス）です。なぜ男性のベビー・フェイスがこうゆう女性の気持ちを書けるのか。最初はよく女性のディープな気持ちを書けるなぁと感心していたのですが、よくよく考えると…もしかしたこうゆう女性がいたら良いなとか、こうゆうセリフを言って欲しいなとか、男性が思い描く理想の女性なのかもしれません。
あくまでも想像ですがそうゆう風に考えると、歌詞の内容もすんなり理解出来るから不思議なものです。
余談ですが、シングルバージョンではB面にLeft Eye(レフト・アイ)の”my secret enemy”という曲が収録されています。アルバム用に作られた曲ではありませんでしたが、ファンの間でとても評判が高く、この曲がグループをより成熟した大人のスタイルへと導いた曲と言われています。ぜひ機会があったら聞いてほしい１曲です。
ミュージックビデオ
レッド・ライト・スペシャルのミュージックビデオ監督はChristina Aguilera（クリスティーナ・アギレラ）の”Candyman”など数々の有名人のMVを手掛けるMatthew Rolston(マシュー・ローストン）が担当。
歌詞の内容が、女性から男性を誘うというような……セクシー内容の歌なんですが、MVも歌詞の内容同じく、妖艶でムーディな感じに仕上がってます。ですが、セクシーな内容の曲はMVや衣装もやり過ぎなものが多いので、それに比べると品を感じる大人な雰囲気な感じ。
この曲はT-BOZがメインボーカルで歌っているので、T–BOZのカットが多めです。TーBOZのハスキーで低めの声でちょっと気だるそうに歌う歌い出しの部分と、後半のChilli(チリ)の伸びやかな歌声から、ギターソロに入る部分がたまらなくカッコイイです！
メインラップをしているレフト・アイは、当時お騒がせクレイジーガールとしてかなり世間を騒がせており、交際していたフットボール選手アンドレ・ライゾンの豪邸に放火事件を起こした後に制作されたもので、彼女自身も事件後に曲を歌うことで自分自身の感情を吐き出す必要があったと語っています。
残念ながらレフト・アイは事故で30歳という若さで亡くなってしまいましたが、彼女の歌声はこれからもずっと曲の中で輝き続けてるでしょうね。
いつ聞いてもTLCはやっぱり良いです。
オフィシャルサイト
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